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2018-03-10

呼吸と咀嚼(そしゃく)

今の世の中は色んな健康法や、食べ方

(ベジタリアンやローフード、ケトン食など)

スーパーフードなどの健康食品がありますが、

一つの食し方、食品、健康法が万人に

向いてるわけがなく、この人はタンパク質が

多めの食事がよく、こちらの方はいい油が

もっと必要。

治療中の方は体に負担の少ないものを

と、一人一人違うはずですし、

その人のライフステージによっても、季節によっても

必要な栄養素というのは違ったりすると

思います。

 

私は若かりし頃は10年ほどけっこうきっちりと

ビーガン(動物性一切なしのベジタリアン)でした

自分に合っているか、ではなく、

インドでの長旅やヨガの教え、ラスタマンの思想に

影響を受け、頭で考えての食べ方でした。

 

が、いまではちがいます。

子供が生まれたのをきっかけに試行錯誤して、

ビーガンだった頃に比べるとすごーく

ゆるくなりました。食べるもののバリエーション

は増え、出来る範囲でなるべくいい素材を選ぶように

 

一番いいのは一人一人が自分の「食べること」

に向き合って、自分にあった食なり、食べ方

を見つけることだと思いますがそれも

なかなか、みんなできることじゃない。

食べることに熱心なひと、あまり食には無頓着な人、

これまた十人十色です

 

一つの食べ方にこだわったときのデメリット、

それは「かたよる」ことだと思いますが

やってる本人がかたよる分には誰にも迷惑を

かけず、別にいいのですが、

食べ物がかたより、思考もかたよることで

他人をもかたよった目でみるようになり、

自分の食事法はただしくて人の食べ方は間違ってる

なんてことを言い出すのです。

自分もそうだっただけにこれはベジタリアンのかたに

多い傾向のように思えます

動物愛護?地球の環境を守るため?

そんな大義名分も聞こえてきますが

こっちが良くてあっちは悪者、という考え方は

縄文時代が終焉してからずっと繰り広げられてきた

二極化てき考え方で、自分と違う考え方のものは

批判し、敵と見なし、攻撃もしくは排除しようとする

これでは宗教的対立や西vs東、という構図と同じです

 

劣悪な環境で飼育(生産)されている動物達の話は

非道で、改善してほしいと私も切に願います

 

だけどそれでも神様が作ったこの地球に存在

するということは、何か意味がある

私たちには計り知れない存在意義

たとえそれが核兵器でも、です

 

で、何を食べれば、、ということに

なりますが、よく分からなくなったときは

自分の直感を大事に、食べたいなあ、と思うものを

楽しくありがたく食べる

 

 

そして万人に共通と言える、いいことは

「よく噛むこと」だと思います。

噛むことでよく分泌される唾液の効能、

あごの運動、そこからの脳への刺激、

消化器官の負担軽減、食べ過ぎない、

など、よく噛むことは百利あって1害もなし!

と言えるんじゃないでしょうか

 

現代の私たちは縄文時代の人たちの6分の1、

江戸時代に比べて2分の1しか噛んでないそうです。

!!!そんなに!

 

この話をダンナさんにアツく語っていたら

「よし!今年の抱負は咀嚼だ!」と言ってました

うん、外食の多いあなたに、それはいいね。

 

そして、咀嚼と同じく、万能なのが「呼吸」

いろいろな健康法、メソッドが流行ったりすたれたり

しますが、呼吸こそは一生つきあうもので、

生まれてから死ぬまでのあいだするもの

 

呼吸の質がよくなれば、体の質が良くなり、

ひいては人生の質まで引き上げてくれるもの

 

ちょっと余談ですが

「長い息は長生きに通ずる」って知ってますか?

 

寿命の短い小動物はとても呼吸が早く、

ゾウや亀などの長寿の動物は小さいものたちに

比べ、ゆっくりと長い息をしています

 

呼吸法を知らなくても、深呼吸するだけでもよくて、

気持ちが安定して、体の様々な巡りがよくなり、

精神や肉体に与える恩恵は計り知れず。

 

あ、口呼吸じゃなくて鼻呼吸ね

鼻であることがとっても大事。

 

 

呼吸も咀嚼もどちらもシンプルで、お金かからなくて、

どこでもできて誰がやってもよくて

やりすぎてわるいということもなく

やったらやっただけちゃんと自分に還ってきて、

やるのとやらないのとでは雲泥の差で

呼吸はまさに「生きを引き取る」そのときまで

咀嚼もほぼ大抵は生涯を通して

 

でも意識しないで、あまり噛まずにたべることも

ただ息してるだけでも生きてくことは

可能

 

流行のものがきっかけで楽しくなって、

人生豊かになることもあると思うし

新しいことをスタートするのは素敵なこと

だけどかたよりすぎず、こだわりすぎず、

なにごともほどほどで楽しみながら。

基本は

深い呼吸と、よく噛んで食べること意識するだけで

けっこういいんじゃないかなあ

 

と、思うこの頃です

 

なんて私も、忙しいときは

あっという間に、食べてしまいます。

ひどいときは立ち食い・・・

でも、ゆっくりできる晩ご飯どきなどは

子供と一緒に

意識してよく噛むようにしてます。

せーの!で一口食べて、誰が1番長く噛んでいられるか、

ゲームにしたり・・

 

何事も無理なく、出来るところから、楽しんで

でもゆるすぎず、ってのが私流かな

 

 

表紙の写真はうちの雑穀ごはんです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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コメント3件

  • 吉田麻里奈 より:

    麻里奈です!
    今日もステキなヨガレッスンをありがとうございました♡
    しほ先生の綴る文章をこのように拝見できてとっても嬉しいです!

    私もちょうど昨日、服部みれいさんの食の A B Cという本を読み返していて、”よく噛むこと”もう一度意識し直したいと思っていたところでした!!

    来月もお会いできるの、楽しみにしています♡

    • innerpeace より:

      ありがとう〜
      ちなみに、よく噛む、には口の周りの筋肉ほか、噛むための顔の筋肉が必要です。
      それで、あの、たまにやってる「あいうべ体操」がいいんだよね

      • 吉田麻里奈 より:

        よく噛むと、顔の筋肉をすごく使ってる感じしますもんね〜

        あいうべ体操、もっと日常に取り入れたいと思います!

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